夏に大活躍間違いなし!?バケハツアー
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浅野 翔アリマツアー事務局
夏の訪れとともに、さまざまなアクティビティを楽しむ機会が増えてきますね!アリマツアーでは、ご家族やお友達同士、カップルで一緒に参加できる特別な企画「バケハツアー」をご用意しました。夏にピッタリな新しい絞り染めツアーについてレポートします。
夏休みを目前に控えた休日、小学3年生の息子さんとお母さんが、近年人気の帽子バケットハット(以下、バケハ)の絞り染め体験にやってきました。訪問先は、絞り染めの町、有松に現存する最古の工場を持つ有松工芸さんです。
濱島さんによる有松や工場の歴史を学んだ後に、参加者はバケハのカラーとサイズを確認します。S/MとL/XLの2サイズ見本を用意してあるので、見たり被ったりしてふたりともS/Mを選びました。息子さんはベージュのボディ、お母さんはブラックのボディです。
次に染色するカラーを決めます。今回は息子さんがグリーンに、お母さんがブルーを選びました。濱島さんが染液をつくるあいだに、事務局メンバーと一緒にバケハをくくります。今回はグラデーションが特徴的な「ムラ染め」となるので、手でしっかりとシワを取りながらクシャクシャと丸めていきます。丸めたバケハをぐるりと輪ゴムで3回留め、解けないようにします。表面に見えているところが強く染まり、シワの隙間には徐々に染料が入っていくので、うまくシワを取るのがきれいに染まるポイントです!シワが取れてるのを確認したらネットに入れて準備は完了。
染色は事務所の玄関口で行いました。濱島さんから丁寧な指導を受けながら、染色をしていきます。いよいよ染色です!グリーンの染液にバケハを入れ、すべての面に染料に浸るように棒でぐるぐると回すといいよと濱島さん。ドキドキした様子でかきで回す息子さんも「あれ?」と何か気にする様子。グリーンと伝えたのにどうやらバケハがブルーになっているです。ニヤリと濱島さん「おじさん間違えちゃったかなー」と、バケハを取り出し、水でシャバシャバと洗うと徐々に色がブルーからグリーンに変化してきました!グリーンの染料は染まる前はブルーに見えるのですが、空気に触れることで色が変わるんですね。科学の実験みたいです。
続いてお母さんの順番です。この絞り染めでは、特に面白い手法が用いられます。すでにブラックのバケハにどうやって色を入れるのでしょうか。実は、染液を使うにあたり、脱色剤と似た助剤を使うことで元の色が一部抜かれ、そこに新しい色が入るんです。染めたバケハは、水の張ったバケツにドボンといれ、余計な染料を洗い落とします。そして、バケハを取り出し、輪ゴムを解きます。すると、そこにはムラのある染め模様が浮かび上がります。今回はブラックからのブルーだったので濡れた状態では目立ちにくいですが、乾くとよりその差が際立ちます。自分たちが作り上げた作品に満足そうな表情を浮かべていました。
暑い夏に自分たちが作ったバケハをかぶり、BBQなどのアウトドアを楽しめば、きっと家族やカップルにとって忘れられない夏の思い出になるはずです。ぜひ、この夏、絞り染め体験に参加して、素敵な思い出を作ってみてはいかがでしょうか。
ムラ染めでつくるバケハ ツアー
所要時間|約2.0時間
料金|5,000円(税込)
内容|有松・鳴海絞会館の見学→まち歩き→染色体験